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本のレビュー「一流の人に学ぶ自分の磨き方」全米屈指の超人気セミナー講師が伝授する12の成長法則 著:スティーブ・シーボルド

イントロダクション

こんにちは!プロダクトデザイナーのTANUKIです。


このサイトは、会社員デザイナーのキャリアアップのために、転職や昇進に必要なスキル向上に注目しています。本を読むことは、専門知識以外にも多くの面で有益であり、読書の継続を推奨します!ここでは、要約ではなく、どのように役立つかを中心に本を紹介したいと思います。

本を読むことは、著者が時間を掛けて得たものを短時間でインプットできる大変な時短です。キャリアアップやライフハックに必ず効きます。もっと時短したい、作業しながら本を読みたい場合はオーディブルで聴くのもひとつかもしれません。

本の概要

今回は、「一流の人に学ぶ自分の磨き方」著:スティーブ・シーボルド です。発行されたのは2012年です。以前勤めていた一部上場企業の経営層からの推薦本として紹介されていました。自分が勤める会社の経営層は、どの様な本を読んでいるのか気になったので勉強しようというよりは野次馬半分で読みましたが、参考になりました。

この本の著者について触れておきます。スティーブ・シーボルドさんは7歳から18歳までテニスで世界トップ10を目指して全米を転戦し、ご自身が語るに精神力が足りず引退。その後、一流の人の成功の秘訣を解明する決意をされ、1984年から各界の著名人に取材し20年もの間「一流の人の研究」に没頭した結果得た法則を紹介するものです。

サブタイトルに「12の成功法則」とありますが章立てが12章なだけで法則自体は136個あるので大量の情報量があります。しかし、非常に読みやすい点はその1つ1つは明確で長くても2ページ、ほとんどが1ページで紹介されているので短編小説、ショートショートさながらに読める点が挙げられます。また、ホリエモンこと堀江貴文さんの「世界でビジネスするホリエモンの英語術 英語の多動力」と同様に各項目の最後にまとめの一言があり、それだけ読んでいってもおおよそ内容がわかるという親切設計です。読んだ後に見返す際にも非常に読み直し量が節約できて便利です。

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本のレビュー「世界でビジネスするホリエモンの英語術 英語の多動力」著:堀江貴文 イントロダクション こんにちは!プロダクトデザイナーのTANUKIです。 このサイトは、会社員デザイナーのキャリアアップの...

さて、話を本書に戻しますとそれだけ読みやすい内容なのですが、再現性があるのか?という点が気になります。先日読んだロジカルシンキングの本では成功例は前提や外部環境が変わってしまうと再現性がないことが語られていました。そのまま受け取ると本書も自分と著名人では環境が違う、持っている基本の能力や知識が異なるので自分には再現性がないのではないか?と思ってもおかしくありません。しかし、本書ではある環境の中での事実を語るのではなく、一流の人が共通して持ち合わせている思考方法や哲学について書いてありますので、ある意味具体性はないのですが外部環境などに影響を受けずに参考にすることができます。それでは参考になった点を3つ紹介したいと思います。

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本のレビュー「超図解デキる人は皆やっている!論理的な考え方の「基本」が身につく本」著:西村克己 イントロダクション こんにちは!プロダクトデザイナーのTANUKIです。 このサイトは、会社員デザイナーのキャリアアップの...

「一流の人と二流の人の差は紙一重だ!」

本書の「はじめに」の部分のこの言葉で相当勇気付けられます。人間の出来が違うとか生まれが違うとかそういうことではなく、思考や哲学、習慣を変えるだけで一流の人に近づくことができるというのです。ポジティブに自分に語りかけ、自分への期待感を高めて成功へ邁進できる、自分を改善していけるということなのです。これは、もしも実際には一流の人とはベースが根本的に異なり、絶対に二、三流の人は一流にはなれないとしても自分がご機嫌で成長に前向きになれる状態であれば実際の話は別として本当に良い状態だと思います。もうここで、疑わずに一旦は信じて読み続けた方が得るものが多いことは明らかです。

一流や二流に区別して考えることに違和感を持つ方もいらっしゃるかも知れませんが、著者曰く結果を出している人とそうでない人を分類しているだけで差別しているわけではなく人は皆平等であるといっています。この本を手に取る時点で多くの人は一流の人に近づきたいと考えているはずですので、一旦優劣や比較で人を見るのは良くないという考えは脇に置いておいて何が自分にできるのかという視点で読むと違和感は持ちにくいかも知れません。

まずは読み進めるかどうかという軽いハードルからも、紙一重であることが窺い知れます。

「自己啓発本、ビジネス書に書いてある心構えは、ほぼ網羅されている」

Youtubeの本要約チャンネルなどでビジネス書や自己啓発本の解説を見てしまう方にはもってこいです。基本的に本要約チャンネルでは1冊づつ解説されますが、きっと本を読むよりも時短であると思ってたくさん見ている方もいるのではないでしょうか?この本意至っては一流の人、ある意味多くの自己啓発本が理想像とする生活や立ち振る舞いについて網羅的に触れられています。章立ては下記のリストになっています。

  • 第一章 信念
  • 第二章 勇気
  • 第三章 努力
  • 第四章 情熱
  • 第五章 成長
  • 第六章 規律
  • 第七章 学習
  • 第八章 感謝
  • 第九章 謙虚
  • 第十章 正義
  • 第十一章 忍耐
  • 第十二章 寛容

これだけあれば、多面的に捉えられるのもうなづけますが、例えば「学習」の章では「一流の人は失敗の達人である」これは一流の人は失敗を活かし、変化や成長の機会と捉えることを説いています。この考え方は仕事の進め方として学ぶ方も多いアジャイル開発に近しい考え方です。「成長」の章では「一流の人は複雑なことを単純化する」とあります。これは二流の人は複雑なことを良しとし、ますます訳がわからなくなるが一流の人は小学生にもわかる様に単純化し、明快にすることを説いています。これはまさに上述した通り「超図解デキる人は皆やっている!論理的な考え方の「基本」が身につく本」著:西村克己でも扱われているロジカルシンキングの基本です。ただし、細かいやり方は事例には乏しいので深く知りたい場合はその分野に特化した本を読むのが良いと思いますが、これは動画を見るよりも幅広く早く自分の身になる教訓が得られる本です。

具体的に何がわかるのか?

セルフイメージの持ち方や、ビジョン思考、コミュニケーション、お金との付き合い方など一流の人の心構えについて学ぶことができます。勇気づけられる、これからやってみようという気にさせてくれるまさに啓発本。

ひとこと感想

多すぎて覚えられないので、何度も見返すことになります

まとめと次の読書に向けて

「一流の人に学ぶ自分の磨き方」著:スティーブ・シーボルドは読了まで2時間程度でした。
各項目は短く端的なので、サクサク読み進められます。著者が膨大な時間をかけてまとめた知識を2時間程度で吸収できるのですから大変なタイパ、時短になります。

ぜひ、皆様もお手に取っていただければ幸いです。