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本のレビュー「多動力」 著:堀江貴文

イントロダクション

こんにちは!プロダクトデザイナーのTANUKIです。


このサイトは、キャリアアップに必要なスキル向上に注目しています。本を読むことは、多くの面で有益であり、時短になります!ここでは、本選びの参考に紹介したいと思います。

今日の本はこちら↓

今回は、「多動力」 著:堀江貴文です。発行されたのは2017年です。起業家のイメージが強い堀江貴文さんですが、YouTubeホリエモンチャンネルでの発信や演劇、飲食経営、トライアスロンなど多岐に渡ってのご活躍から本書で語られる沢山の行動を起こす力である「多動力」にも説得力が有ります。

学びのエッセンス

一言で言うと「行動数の増やし方」を教えてくれる本です。まさに多動力に効きます。巻頭にある様に、この本が出るまでは世間ではじっとしていられない子は集中力がないとかネガティブに捉えられてきました。しかし、様々にやることがある現代ではテンポ良く行動数を増やして、改善機会も増やししていくことが成功への道筋です。どの様な学びがあるのか見ていきましょう。

見逃せないポイント

「洗脳を解け」

本書の構成は大きく三つのステップで展開されています。まず「常識という洗脳」を解き、次に多動力をいかに発揮するかの「ノウハウ」、最後に「マインドセット」が語られています。章自体は8章に分かれており、さらに細かい31個のトピックになっています。本の厚さは2cm程度で字は大きめ。すなわち、文章量は少なく細切れになっているのでサクサク、言わばスナック感覚で読めます。目次で自分の気になる部分をつまみ読みしても良いかもしれません。またトピックごとに最初に「ポイント」としてまとめがあり、最後に「やってみよう」というページで具体的に行動項目が示されています。そこだけ読んでもおおよそ内容がわかる様になっていますので読む時間自体はそんなにかかりません。

まず強烈に印象に残るのは、常識の洗脳を解くことです。本書の中では「寿司屋の修行なんて意味がない」と題して、かつて情報がない時代には寿司屋に丁稚奉公で何年も下積みを重ねて技術を身につける必要があったかもしれないが、現代ではサクッと寿司の専門学校に通って技術を身につけ開業してしまうこともできると言うのです。また一つのことを真面目にやり続ける考え方だけでは生み出せない価値として、三つの肩書きを持つと人の価値は1万倍になることが説かれています。その計算式は本でご確認頂くとして、三つの肩書きを持つには確かに一つのことにじっくりではなく、様々なことにコミットしていく多動力が必要であることはうなづけます。これは自分の市場価値をあげる上で重要な考え方です。他にも、冷凍食品はまずい、お弁当は手作りでないと子供がかわいそうというのも固定観念で洗脳されているという。実際には冷凍食品も美味しいし、手作り弁当よりお金を渡して好きなものを買うようにした方が子供がよろこぶ場合もあるということが考えられると言います。確かに、思い起こしてみると親元を離れた後、レトルトや冷凍食品を食べる機会が増えましたが急激に健康を害した記憶はありません。手抜きをしてはいけないという思い込みに縛られているというのも多動力を発揮する必要がある一例です。他にもたくさんの角度から現代の人が旧時代的な固定観念に縛られていることが語られています。あなたも縛られているものがあるかもしれません。

「多動力を発揮するノウハウの数々」

最初に多動力の必要性が語られた後は、第4章から多動力を発揮するために何をするのかが語られています。「自分の時間」を生きているか?他人に時間を奪われている状態ではいくら時間があっても足りないというのです。事例を紹介すると「経費精算を自分でやるサラリーマンは出世しない」や「電話をかけてくる人間とは仕事をするな」というトピックからも分かる様に自分の時間をいかに奪われずに生み出すかということが説明されています。自分でなくてもできる作業もコツコツこなしていく良い人ではなく、やや人に何か言われても自分にしかできないことをやる方が生産性が高く、自分の価値を高めることを意味しています。何より、有意義な人生が送れそうです。これは、決意して他人の目を気にせず行動することで獲得できるものです。他にも知らないことはどんどん聞いてしまう、知らないことは恥ではないというのも勇気づけられます。ただし、どうしようもない質問を投げかけるのは良くないということも語られており、誤解した極論には傾かずに再現性のあるノウハウになっています。

「マインドセット」

多動力の必要性とノウハウが学べたところで最後に「マインドセット」について語られています。「小利口はバカに勝てない」のトピックの中では「恥ずかしい」「失敗したらどうしよう」など人の目を気にして誰かが先にやるのを待っている小利口な人間では新しいプロジェクトの立ち上げや成功は難しい。恥の感覚がないほどの「バカ」であれば最初に手を挙げて発言するというのです。そして、失敗しても笑われても最初に手を挙げた人間には価値があり、その後に続く小利口な人たちが手を挙げ易くなることも含め価値があるというのです。成功している社長の中にはここでいう「バカ」が多いというのもうなづけます。

ここで言う「バカ」の様に成功する人の傾向を知るには下記の本も参考になると思いますのでご紹介しておきます↓

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学びの振り返り

「多動力」 著:堀江貴文は読了まで1.5時間程度でした。
各項目は短いのですが、得るものは多いです。ホリエモンだから出来るのではないか?と思うノウハウもあると思うかもしれませんが、自分に置き換えて出来ることを考えてみることで再現性の高いノウハウが得られそうです。何かの折にヒントになりそうな部分を拾い読みしても良いでしょうし、ぜひ、皆様もお手に取っていただければ幸いです。

本を読むことは、著者が時間を掛けて得たものを短時間でインプットできる大変な時短です。キャリアアップやライフハックに必ず効きます。もっと時短したい、作業しながら本を読みたい場合はオーディブルで聴くのもひとつかもしれません↓