現在は815点ある私ですが、学習開始時は390点でした。そして長ーい600点代を抜け出した時のことをお話しします。
600点代伸び悩み 2.5年
TOEIC公式問題集に取り組んでいるのに、なかなか600点代から脱出できない状況が続いていました。その間、モチベーションが低下し、ライフイベントや仕事に追われる中、実に2年5ヶ月もの月日が経過していました。
得点推移の年月と点数
年月 | 点数 |
---|---|
2018年10月 | 605 |
2018年11月 | 645 |
2019年1月 | 605 |
2019年3月 | 685 |
2019年4月 | 635 |
2019年5月 | 695 |
2019年7月 | 590 |
2019年9月 | 625 |
2019年11月 | 645 |
2020年1月 | 620 |
2020年11月 | 655 |
2021年1月 | 640 |
2021年3月 | 685 |
2021年4月 | 695 |
2021年5月 | 710 |
グラフにしてみると、19年5月に695点を取得し、後一歩で700点だ!と意気込んだ矢先590点まで下がってしまいその後も600点代前半で停滞が続き、とうとう受験と勉強をやめてしまうのです。その後「このまま人生終わってもいいのか?」と
一念発起して20年11月から再開し、710点を達成しました。
700点取得には断片的な知識ではなく体系的な勉強が必要
TOEIC600点のレベルだとある程度学習しているのですが、公式問題集を解くだけでは安定した正答率は得られませんでした。
今思えば公式問題集で問題を解いて間違えた部分は解説を読み理解する行為は、めちゃくちゃ大きいパズルを1ピースづつ離れた場所に置いていく様な作業でした。
つまり、場当たり的な学習で体系的に学んでいなかったのです。
自分の場合ですが、
600点代から700点代の差は体系的に学んでいるかどうかだと思います。
これは文法が出来ないのではないか?と気づいた きっかけ。
スラッシュリーディングに出会う
皆さんはスラッシュリーディングをご存知でしょうか?そうです、英文にスラッシュと呼ばれる斜めの線で区切って理解することで早く、正確に読解していく手法です。
下記のような形です。
By recognizing the importance of personal well-being / and making conscious choices, / individuals can strive to create a harmonious blend / of work and personal life.
個人の健康や幸福の重要性を認識し、意識的な選択をすることで、個人は仕事とプライベートの生活を調和のとれたバランスにすることを目指すことができます。
で、スラッシュリーディング自体はあまりやらなかったのですが、
何故そこでスラッシュが入るのか理解できなかったのです。
600点代であれば単語はそこそこ知っているので意味は推測していたのですが、そこが何故切れ目なのか分からない。
つまり、単語や熟語を断片的に覚え意味を推測していただけで文章を読んではいなかったのです。
これはひょっとして
文法がわかっていないのでは?
と思い始めました。
簡単なはずのリスニングの文章が読めないのに、リーディングができる訳ない
もう一点、文法が必要ではないか?という疑念が湧いた理由にリスニングの方が点数が良いということです。
例えば685点取得時は
L400
R285
その差実に115点、大きく開いています。何故なのか?
リスニングは聞こえている、聞こえていないというハードルもありますが、基本的にリーディングの文章よりリスニングの英文の方が文法的に簡単なものが多いです。なので、単語を知っていれば推測することができたと考えられます。
次のアクションは?
5文型の学習から始めましょう
文法の勉強といっても、当時は何から始めれば良いのか全くわかりませんでした。
しかし、スラッシュリーディングでどこで切ったらいいかわからない場合は品詞が理解できていないことが考えられます。
名詞、副詞、形容詞が文型の何になり得るのか?と聞かれて答えられなければきっと、学生時代の初期に習った5文型を見直すことをお勧めします。
第1文型:S+V
第2文型:S+V+C
第3文型:S+V+O
第4文型:S+V+O+O
第5文型:S+V+O+C
うわ!と思ったあなた、やった方が良いです。SとかVとかやめてくれというのもよくわかります。
ネットで検索すると山ほど解説はありますが、すこし触れておきます。
S=主語という意味のSubjectの頭文字です
V=動詞というVerbの頭文字です
C=補語と言う意味のComplementの頭文字です
O=目的語という意味のObjectの頭文字です。
M=修飾語を表すModifierの頭文字です(Mは文型の説明には出てきませんが、実際の文章では出てきます)
いずれも、説明が長くなるので英語での呼び名を略しているわけですね。それだけです。
そして下記の決まりがあります。
S=名詞(物や人の名前、I,He,Dogなど)
V=動詞(動作を表します、Playなど)
C=名詞、形容詞(形容詞は名詞を修飾します、Beautifulなど)
O=名詞
M=形容詞、副詞(形容詞や動詞、文自体も修飾します)、前置詞+名詞
です。つまり、第5文型S+V+O+Oでしたら、名詞+動詞+名詞+名詞ですね。
SVOOの例文:
My sister(名詞)+gave(動詞)+me(名詞)+a book(名詞).
私の姉は私に本をくれました。
文型を知ればどのレイアウトで品詞が並んでいるかでどういった意味になるかを読むことができます。
とても長い主語があったり、修飾語がたくさん付いていても、文型がわかれば意味をある程度読むことができます。
初心者用の英文法解説書を手に取り、最初に文系や品詞について学びましょう。品詞を学ばないと選択肢に似たような単語が形容詞、副詞、名詞の形で並んでいて、空欄にはどの品詞が正解なのか?と問われる問題に正解できませんよね?
どの解説書がおすすめなの?ということで私が実際に手にした解説書をご紹介します。
「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版」
出版社:学研プラス
著者:山田 暢彦 (監修)
えー!600点あるのに中学!?と思った方もいると思います。
たしかに本書を開くとイラストもあり、カラフルで優しい印象の中学生向きです。
そして、基本的なbe動詞の説明や代名詞は何か?などの説明が続きます。
しかし、隅から隅まで理解できるか?という視点で見てみるといかがでしょう?
意外と抜け漏れがあるものです。700点に達するにはここで抜け漏れてはいけません。
是非、確認のためにもお勧めします。
今やらないと、今の自分が続きます!今やりましょう!
「奮起!」のタイミングで上述のテキストを学習しました。一度はTOEICの対策から離れ、スコアが低下しましたが、その後は基礎力が付いたことで、それまでの断片的な理解が結びつき、効果を発揮し、700点代に到達しました。
当時、心底ホッとしたのを今も覚えています(笑)