イントロダクション
こんにちは!プロダクトデザイナーのTANUKIです。
このサイトは、会社員デザイナーのキャリアアップのために、転職や昇進に必要なスキル向上に注目しています。本を読むことは、専門知識以外にも多くの面で有益であり、読書の継続を推奨します!ここでは、要約ではなく、どのように役立つかを中心に本を紹介したいと思います。
本を読むことは、著者が時間を掛けて得たものを短時間でインプットできる大変な時短です。キャリアアップやライフハックに必ず効きます。もっと時短したい、作業しながら本を読みたい場合はオーディブルで聴くのもひとつかもしれません。
本の概要
今回は、「超図解デキる人は皆やっている!論理的な考え方の「基本」が身につく本」著:西村克己 を読んでみました。発行されたのは2013年です。当時、私は一部上場企業で働き始めました。その時に社内研修で「ロジカルシンキング」を受講したり、また製造業で多いQC活動(クオリティコントロール、よくE-KAIZENとも言いますね)を学ぶことになりました。その中で問題定義や課題解決、層別やフィッシュボーンなどの分析方法を知りました。それこそ文系の中のしかもデザイナーという立場で向き合っていましたので、とっつきやすい部分だけがインプットできる様な状態が続き体系的に理解し始めるのは数年経ってからでした。
そんな経験からすると、この本は論理思考の研修やQC活動の中で学ぶことを優しく、しかも使いを使いながら全体的に教えてくれる本です。最初に読むといいのではないかという本です。新社会人や私の様になんとなくは実践してきているけれど全体的におさらいしたい場合に有効です。本書の優れている点は最初から全部読まなくて良いといっていることです。タイトルにある通り「図解」しているので図を見ながらでも概ね内容が理解できることです。
これは万人向けだなと思います。その分詳しく知りたい人には物足りないかもしれませんが非常にフィットする人には良い本だと思います。
どんなことが書いてあるのかいくつかご紹介してみます。
「順序立てた論理思考の体系」
まず、本書の展開は以下の項目の順に進みます。
- 論理思考とは何か?
- 論理思考のテクニックとは?
- 論理思考で「情報整理力」を身につける!
- 論理思考で「考える」力を身につける!
- 論理思考で「話す力」を身につける!
- 論理思考で「発想力」を身につける!
とあります。
要するに、どういったメリットが論理思考にはあるのかを説明し、その取り組みのベースとしてのテクニックを紹介します。そのあとはとんとん拍子に情報を整理して、考えをまとめて話す。そして最後に造像的な方にも広がり、発想力を養うことで本書は幕を閉じています。
もうすでに構成が論理的です。そういった構成を頭に入れて読むとさらに目的感が増し読みやすくなると思います。構成を理解しないでダラダラ読むと次々に新しい話題が迫ってくる様で圧迫感があり、逆に苦しくなってしまいそうなのでそれを注意すれば読みやすいと言えます。まぁそうはいっても、図も多いのでそんなに圧迫感はページから感じないと思います。
「一般的なロジカルシンキングの本とは違う」
通常ロジカルシンキングや論理的思考の本というと、一辺倒にその使い方や効能について語られがちですが、この本は違います。実際に読んでみると論理思考のメリットを語る章の最後には「論理だけで解決しないほうがいいとき」とあります。具体的には人が謝ってきた時に論理的に言えば心因を探し対応策をたてて実践し、仕組み化することになりそうですが本書では「ごめんなさい」と相手が言ってきたら「まぁ、元気をだして」と論理を曖昧にしたほうが良いと解いています。これは大事な考え方です。私も下記の記事で職場での立ち居振る舞いなど書いていますが、論理にこだわりすぎる論理バカにならないほうが人間関係を良好にし後々は成果が出やすい場面があることを物語っています。この本の特異な点です。
考える力を身につける章では『「ことわざ」や「名言」を使った説得に注意!』とあります。こちらは論理思考を使って常識を疑う、まさに考える力を示す内容になっています。具体的にはことわざは普遍的な様に見えて実際は表裏のことわざが存在する点です「後悔先に立たず」⇔「思い立ったが吉日」前者では先走った行動は失敗につながることを説き、後者ではすぐに行動することが成功への切符であることを説いています。これは完全に逆のことを言っていますので成り立ちません。また、外部環境が変わると以前の成功事例は役に立たなくなるので外部環境の変化を加味しない物言いには注意ということです。大変論理的ですが、多くの役職者がことわざや偉人の名言を引き合いに出して語ることが多い中で特に愛社精神や会社のことが好きであれば信じ込んでしまう所ですが本当に大事な注意点です。
ただし、ことわざを言ってくる人には「反対の意味のことわざもありますよね?」とか言わずに前述の論理を曖昧にしておく教えが役に立つと思いました。
「本書の様な体系的な本は早く読んだほうが良い」
本の中に登場する「ミッシー(MECE)」は、漏れなくダブりなく考える手法です。例えば人間を分類する場合に、「髪の毛の黒い人」と「髪の毛の白い人」に分類すると「髪の毛がブロンド」の人など分類できない層が生まれてしまいます。例えば年齢層で分別すると誰しもいずれかの年齢にはあるわけですから全員分類することができます。
私はこの考え方を聞いたのは2017年頃だったと思います。会社の取締役から講和の時間があり、うやうやしく「君たちはMECEを聞いたことがあるかな?」と紹介され、当時は男女で人間を分類する例を使って説明された様に思います、今はジェンダーレスの時代ですからあまりいい例ではないですが時代を感じます。後で聞いた話、どうやらコンサルから知らされた内容の共有だった様ですが偉い人は難しいこともよく知ってるんだなぁくらいに思っていましたが、、、遡ること4年の2013年にはこの本が発行されているのですから、その時読んでいれば大いにアドバンテージがあったことがわかります。つくづく本は読んでおくものだなぁと思った次第です。本を広げる時間や環境がない方は、昨今スマホを使って音で聞くという方法もありますので、下記に掲載しておきます。大変有用なインプットですのでご参考まで。
具体的に何がわかるのか?
論理的な考え方で社会生活が豊かになる方法がわかります。
単なる論理的思考だけを語る局所ではなく、社会生活全般において役立つテクニックや考え方が記載されています。論理的な思考についての初心者の方にはもちろん、社会人生活の長い方にも総浚いとして役に立ちます。
ひとこと感想
「ほとんど知っていると思っていたけれど、「is/is not」「PDSサイクル」は初めて聞いたなぁ」
まとめと次の読書に向けて
「超図解デキる人は皆やっている!論理的な考え方の「基本」が身につく本」は読了まで2時間程度でした。
図解多いので情景が浮かびやすく、どんどん読み進められます。もし上記の内容で読んでみようかなという方はお手に取って早く読むことをお勧めします。著者が膨大な時間をかけて得てまとめた知識を2時間程度で吸収できるのですから大変なタイパ、時短になります。
ぜひ、皆様もお手に取っていただければ幸いです。