イントロダクション
こんにちは!プロダクトデザイナーのTANUKIです。
このサイトは、会社員デザイナーのキャリアアップのために、転職や昇進に必要なスキル向上に注目しています。本を読むことは、専門知識以外にも多くの面で有益であり、読書の継続を推奨します!ここでは、要約ではなく、どのように役立つかを中心に本を紹介したいと思います。
本の概要
今回は、『50代からの稼ぐ力 会社にも年金にも頼らず生きる方法』著:大前研一 を読んでみました。発刊された2019年はすでに今から5年前、やや内容に時代は感じるものの「今」読んで良かったと思える一冊でした。時代を感じる部分というのは現在では当たり前化している情報の部分であって、本の本質は古くなることのない内容でした。なぜ、40代の自分がこの本を手に取ったかというと、今まさに大副業時代で収入を増やすなら社内での昇進か転職、副業と声高に世間では言われています。そして自分も数年前まで同じ業界で働き続けていましたが転職して異なる世界(職種はプロダクトデザイナーのまま)で視野を広げているところです。それは何のためかと問われれば「会社にしがみ付かなくても良い状態を維持するため」です。そういった思いから自然にこの本に惹かれました。
「今」読んで良かったなぁと思った要因の一つに今の年齢になります。30代で読んでも自分ごとに捉えられなかったでしょうし、本の中にはある程度経験年数が高いほうが有利である内容があるためあまり経験がまだ少ない時期には素直読めなかったと思います。では、50代だったらどうか?本の対象に合致すると思いますが、身につまされ過ぎてやや刺激的すぎるかもしれません。40代が一番素直に読めるのではないかと思います。
「もう○歳だから」は禁句(P.18より)
年金が当てにならない現代において60代、70代は退職金と年金で悠々自適は絵空事とこの本では書いてあり、確かに自分の父親世代を見ても退職後何年も経つのにまだ働いているすでに70代である。自分たちの70代も当然働いているに違いない、そして現在勤めている現役時代の会社では役目を終え、退職していることもきっと間違いない。では、何をするのか?がこの本の主題である。そのためには50代から準備しておかないと間に合わないというのがこの本のタイトルからも分かります。
「月15万円を目標に稼ぐ」(P.60より)
退職後、働く時にどうするかであるが自分の先輩にも50代60代の退職世代がいて、中には役職を得て再就職できる人もいれば、極端に給料の安い雇用継続や不本意な軽作業などで働き続ける人もいる。その場になって選択肢がないのは非常に辛いことであると想像できます。
この本では、サラリーマンなら30代や40代のうちから「稼ぐ力」を鍛えておくことを勧めています。会社で安定した給与が得られるうちに50代以降、世に放たれた時に焦らないためにも月15万円稼ぐというのが一つの指標になっています。自分で照らし合わせてみても今より15万円増えたら随分家計が助かるでしょうし、例え給与がなくなっても15万円入ってくる様になっていれば支えになるのは間違いありません。しかし、、、巷では5万円節約して、5万円なんとか副業で稼いで、なんとか月10万円生み出したいなんて話もよく聞きます。15万円とは普通に聞けばハードルが高く感じるのですが、以下の様なことが前提が挙げられております。
- 失敗してもめげない
- 成功するまでやり続ける
- 成功率はどんどん高まる
こういった、前提で何度も定年までにテストを繰り返し確立する。そう考えると決して無理難題でもない様に感じてくるから不思議です。この後本書の中では起業やマーケティングの経費削減としてクラウド化やデジタルなどの活用が勧められさらにできない理由を潰されていきます(笑)。デジタルが苦手な方も飛び込んでしまうことを勧められています。ただし、人を大きく巻き込むことはとどまる様に注釈が入っていますので安心な内容です。
後半は自分だったらどの様にかんがえるか?「自分が〇〇の社長だったら」というようなシミレーションから経営能力を高める手法も語られ、さすがMBAも取れるBBT(ビジネスブレイクスルー大学)の創始者 大前研一さんの本でした。
具体的に何がわかるのか?
まずは、やる気を出す。年齢は関係ない。できる理由を考える。
そして、失敗はつきもの。成功するまで続ける。
何事もビジネスとして捉えるという考え方を学べた様に思います。
諦めない人が成すという事ですね。
ひとこと感想
「早く失敗して、精度を高めていくのはデザインと同じかな?」
まとめと次の読書に向けて
『50代からの稼ぐ力 会社にも年金にも頼らず生きる方法』は読了まで4時間弱でした。これだけの考え方のインプットがこの時間でできればタイパ(タイムパフォーマンス)高いです。皆様も一度手に取ってご覧ください。